今、京大病院でのオペを終えて、
出てきたところである。
我々がオペと言うと
音響か照明の操作のようだが
いわゆる手術である。
まあ舌のプチっとしたできものを取る、
という取るに足りないオペだが、
ライトに煌々と照らされて、
響く心電図の音、飛び交う医療用語、
雰囲気だけは白い巨塔であった。
大学病院は教育機関でもあるので、
実際の患者を使って指導を行うのだが、
舌を引っ張って「ここに動脈がうんぬん」と
説明をされると、気分は
検死を受けているホトケである。
専門用語は聞き間違いを防ぐために
一般と違う発音をしたりするが、
「舌」はゼツ、「抜糸」は「バツイト」と発音していた。
つまり、わし来週に舌から抜糸するけど、
「ゼツからバツイト」するわけである。
ちなみに、ドクターとナースの処置と対応は、
素晴らしいの一言。
受付事務方は、中の下ランクであった。